奈良・大峯山系に抱かれた洞川温泉は、夏の避暑地や修験道の里として知られていますが、実は春先の旅の拠点としてもおすすめの場所です。
4月が見頃の吉野山の千本桜は言うまでもなく有名スポットですので
今回は、洞川温泉にご宿泊の際にぜひ立ち寄っていただきたい、賀名生梅林(あのうばいりん)・広橋梅林、そして地元で「桃源郷」と呼ばれる西吉野の花の名所をご紹介します。
奈良三大梅林のひとつ「賀名生梅林(あのうばいりん)」
五條市西吉野町に広がる賀名生梅林は、約2万本もの梅が山の斜面を埋め尽くす、奈良県屈指の梅の名所です。
白梅・紅梅が織りなす風景は、遠くから眺めるとまるで山が霞んでいるかのよう。南北朝時代ゆかりの地でもあり、歴史と自然が重なり合う趣深さも魅力です。
例年の見頃は2月下旬から3月中旬。
「口千本」「中千本」「奥千本」と呼ばれるエリアごとに異なる表情を楽しめるため、散策しながらゆったりと梅の香りに包まれる時間を過ごせます。

里山の開放感が心地よい「広橋梅林」
洞川温泉に向かう道中、下市町にある広橋梅林は、賀名生梅林とはまた違った魅力を持つ梅の名所です。
広々とした丘陵地に約5,000本の梅が咲き誇り、晴れた日には金剛山や葛城山、大和平野まで見渡せる絶好のロケーション。
遊歩道や展望スペースが整備されており、のんびり歩きながら写真撮影を楽しみたい方にもおすすめ。
例年の見頃は2月下旬から3月下旬で、賀名生梅林と組み合わせて訪れることで、梅の表情の違いを楽しめます。
知る人ぞ知る春の絶景「西吉野の桃源郷」
賀名生梅林周辺の西吉野町では、3月下旬頃になると花桃・サンシュユなどが一斉に咲き始めます。
この一帯は、地元や写真愛好家の間で「桃源郷」と呼ばれるほど、色彩豊かな春景色が広がるスポットです。
観光地として大きく整備されているわけではありませんが、だからこそ残る素朴な里山の風景。
梅林の後に訪れると、早春から春本番へ移ろう季節の変化を感じていただけます。

洞川温泉から賀名生梅林・広橋梅林までは、車で約半時間〜1時間ほど。
花巡りを楽しんだ後は、洞川温泉で、静かな夜と温泉でゆっくりと旅の疲れを癒すそんな過ごし方もおすすめです。
早春の洞川温泉は、観光地の喧騒から離れ、自然と向き合う贅沢な時間を味わえる季節。
角甚でのご滞在とともに、奈良・吉野の花の風景をぜひお楽しみください。